2015年8月6日木曜日

Leica M9-P

私が写真に興味を持ったきっかけともいえるカメラが、父親の持っていたKonicaのHexar RFで、以来レンジファインダ―に対する憧れが強く自分の中にあった。
けれどフィルムカメラは運用コストが高く、いまから使うのは少々気が引けたのでしばらくはデジタル一眼レフを使っていたのだが…
結局あきらめきれず、安く手に入る機会があったため、デジタルレンジファインダーカメラの頂点、ライカを入手してしまった。



赤バッジが好きではなかったので多少割高ではあったがM9ではなくM9-Pにした
一般的にはブラックのほうが人気のようなのだが、シルバーも気品があって個人的にはかなり好きである。


それが今年の2月のことだったのだが、このM9-P素晴らしい一方でかなり手間のかかる個体で、FlashAirによるノイズ問題や、本体の落ちない汚れに大いに悩まされた。

意外とFlashAirによる問題について取り上げている人がいないのだが、M9系列のセンサーでは、東芝製のFlashAirを使用すると、ノイズのラインが何本も出現する不具合があるようだ。




ここではわかりやすくするために現像で露光量をかなりプラスしているが、これが高感度域だとだんだん無視できなくなってくる。
ライカに修理見積りをお願いするも、再現不能で返却、そのあとバッテリーやSDカードなんかをとっかえひっかえしてようやく原因の発見に至った。
LexarのSDに変えたところ完全に解決され、今は気持ちよく使っている。





本体の汚れというのはシミのことで、トップカバーに大きめの薄いシミがついていた。
落ちないものかとアルコールとウエスでこすってみたのだがまるで改善されず、ライカに上の問題を相談する際に一緒に見てもらった。
結果は 汚れは落とすことができないため、トップカバーの交換が必要 で、ちょっと許容できる金額ではなく、断念した。

ところがこのシミ、思いのほか消しゴムが有効だった。
貴金属の酸化を落とすのプラスチック消しゴムでこするというちょっとしたワザがあるのだが、これが意外と有効で、消しゴムでこすっていたらきれいさっぱりシミがなくなってしまった。

写真がないので何とも想像しにくいかもしれないが、手持ちのカメラの汚れに悩まされている方はぜひ消しゴムを使用してみてほしい。





問題は残念ながらこの二つだけにとどまらず、例のごとくセンサーのカバーガラスに問題があったそうでセンサー交換となってしまった。
しばらくはセンサーの入荷待ちだったのだが、ついこの間センサー交換が終わり手元に帰ってきた。
預けてからわずか1週間半ほどだったと思う。ずいぶん早くて驚いた。
交換前と交換後の写真を見比べても正直差がわからず、何とも言えない気分だがこれでおおむねすべての問題が解決して気持ちよく使える状態になったのは間違いない。



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